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水沢えり子/Omnibus

水沢えり子出演作品群より、彼女の単体出演作から幾つかを選取する。以下に挙げた作品は、図らずも東京文化出版作品が大半を占めるが、これは彼女の映像作品リリースに於いて、同メーカーの出演作が顕著であったことから、彼女のラインナップを叙述するうえで已む無い結果ともいえる。

しかし彼女の作品にあっては、東京文化出版作品に頻出する冒頭部の「『溜め』の演出」の様式化が逸出しており、一連の出演作を凡百のイメージ作品からさらなる高みへと昇華させている。


イメージ作品の慣例として、モデルは当初制服なり私服風の衣裳なりを纏って登場するものの、ほんのしばしの躍動ののちに早々にその仮初めの衣裳を脱ぎ捨て、チャプターの主体たる水着やレオタード姿をカメラに向け誇示してゆく。

一方、東京文化出版に於ける「水沢えり子」出演作品のオープニングシークエンスでは、そうした無粋でありきたりな演出は放逐され、日常的な制服姿や瀟洒な盛装で燥ぐシチュエーションに多くの尺を費やし、時には一章全体を登場時衣裳のまま完結させている。こうした構成はある意味このジャンルの視聴者がもつ渇欲を消除・当惑させるものではあるが、ことさら可憐さを強調した被写体の形姿を、見る者に予め充分植付けることで、本編佳局に至るまでを修飾するアペタイザーとしての役割を請け負い、のちの本編極点で呈示される、艶姿との差異をより明確にすることとなる。


「えりこすまいる」 2011/05/06 発売 東京文化出版(DVD)

 

「みずえりがいっぱい」 2011/11/04 発売 東京文化出版(DVD)

 

「おそうじ大好き」 2012/04/20 発売 東京文化出版 (DVD)

 

「えりえり伝説w」 2012/06/01 発売 東京文化出版(DVD)

 

「えり子の課外授業」 2012/08/30 発売 エスデジタル (DVD)

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